未経験から始められるツアーコンダクターお電話でも、メールでもお気軽にご相談ください。

私がこの仕事を始めたのは、大学時代の先輩でもある友人から誘ってもらったのがきっかけです。ちょうど子どもの高校受験が終わった頃で、それまでは、出産を機に会社を退職して以来、ずっと専業主婦をしていました。初めは「15年も社会から離れていた私には、到底できっこない」と思いましたが、せっかく声をかけてもらったのだからと、説明会に参加してみたんです。
説明会で、この仕事への興味は湧いたものの、「私にはできないだろうな」という気持ちは変わりませんでした。でも家に帰って家族に話をしたら「興味があるならやってみたら」と、背中を押してくれたんです。それで「とりあえず研修だけでも受けてみよう」と、ようやく一歩を踏み出すことができました。
研修は、驚くほど楽しくて、新鮮な毎日の連続でした。知らないことを一から教えてもらえることが、私にはとても刺激的だったんです。
それと同期の仲間が私のことを「ミキさん」と下の名前で呼んでくれたことが思った以上に嬉しくて。普段、ママ友同士だと「〇〇くんのお母さん」と呼び合うのが当たり前だったので、母でも妻でもない『一社会人』として接してもらえることに感動してしまいました。
研修そのものはとても充実して楽しかったのですが、修了が近づくと急に怖くなってしまいました。15年ぶりに社会に出ることへのプレッシャーが、想像以上に大きかったのだと思います。講師に、ツアーに出るのは少し考えさせてほしい、と伝えたら「今、考えちゃうと、もっと怖くなるから」と、逆にすぐツアーに出ることを勧めてくれました。「研修で基礎からしっかり教わったし、現地に出ても会社がサポートしてくれるから大丈夫」そう覚悟を決め、いざツアーに出たら、それまでの不安が嘘のように吹き飛んでしまったんです。今は、ツアーに出て、いろいろなお客様と接することが本当に楽しくて仕方ありません。
働き始めて、一番心配だったのはやはり子どものことです。それまでは、毎日家で帰りを待っていたのに、泊まりのツアーでは、数日間家を空けることもありますから。
ある日、子どもに「ご飯を作ってあげられない日も出てくるけど、ごめんね」と伝えました。すると子どもが「お母さんが楽しそうだから、応援するよ」と言ってくれたんです。その言葉を聞いた時には、本当に涙が出るほど嬉しかったですね。
私が、お客様をご案内する上で心がけているのは、たとえどんな状況でも「慌てない」「マイナスの言葉は使わない」ことです。この仕事では、予期せぬトラブルや交通渋滞など、私たちの力だけではどうにもできないこともあります。
そんな時にツアーコンダクターの私が不安な顔をしていたら、お客様はもっと不安になってしまいます。また自然相手のツアーだと、タイミングや天候の状態などでお目当ての景色が見られないといった事も、やっぱりあるんです。そういう時に、例えば流氷ツアーで流氷が見られなくても「見られなくて残念でしたね」と言ってしまえばそれまでですが「今日は本当に、最高のクルーズ日和ですね」って笑顔でお声掛けするんです。どんな状況でも、そこで楽しめる部分を見つけ出して、お客様にお伝えするようにすること。
もし私のその一言で、思いがけないハプニングが、楽しいエピソードとしてお客様の思い出に残るのなら、ツアーコンダクターとしてこれ以上の喜びはありません。
あの時、勇気を出してツアーコンダクターになって、本当に良かったと思っています。
そして、私の挑戦を後押ししてくれた家族、信頼できる上司と仲間に出会えたことに心から感謝しています。
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